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レッスン10 ずっと前を向いて歩くんだ

2011/04/10 23:06
~レッスン10 ずっと前を向いて歩くんだ~
<涙を拭いて、ずっと前を見続けるんだ。逃げたら苦しみがよけい大きくなるから>

10数年前、パパが初めて急性肝炎で緊急入院した。
僕は焦って病院に急いだ。ドキドキして狂いそうだった。
ママが、集中治療室の外に座っているのが見えた。
ママのあんなに真っ青な顔を見たのは初めてだった。

「ショウちゃん!」ママは僕を呼んで、僕は泣いた。
僕は今まで考えたことがなかった。
僕たち3人がこんな風になる日が来るなんて。
ママはパパが危険な状態だと言った。
ママは医者に楽観できない状況だと説明を受けて、
ちょうど病院の書類にサインをしたところだった。

僕は小さいころから今まで、3人で助け合って生きてきた日々を思った。
僕らの生活はいいものではなかったかもしれないが、
とても楽しく、部屋は小さくても、いつも中は笑いに満ちていた。
僕は二人にくっついていて、
部屋には大きなベッドが一つしか置けなかったが、
僕は、二人の真ん中で寝て、中三までずっと、
寝ているときは、片手ずつ手をつないでいた。
いろいろなところへ出かけたときには、
ママが僕たちの真ん中になり、
左は僕で、右がパパで
僕らは、手に手を取って、演じた。
僕らは、いいものは食べなかったし、いい服も着なかったし、
いいところにも住んでいなかったけれど、
いつもずっと楽しい日々だった。

僕は、ママと一緒に抱き合って泣いた。
どのくらい泣いていたかわからない。
パパがもうすぐ逝ってしまうかもしれないのに
僕はとてもちっぽけで、無力だと思った…

ママは、そのあと立ち上がった。
「ショウちゃん、これからは、あなたの手をつなぐのは、ママだけかもしれない。」
ママは言い終わると、突然力強く、涙を拭き払った。
そして僕の手を取り、病室に向かって歩き出した。
それはたぶん生涯で一番長い道のりだったにちがいない。
簡単に十数歩で行けるのに一番長く思えた。
僕は一歩歩くごとに自分が何歳も大きくなるような気がした。
まるで緑の巨人「浩克(ハルク)」のように大きく変身した。
左手に力が伝わってきて、さらに大きくなった。
それはママの手から伝わってきていたのだ。

そうだ!たとえ人生が大きく変わっても、僕らはずっと前を向いて歩き続けるんだ。
たとえ涙が流れても、たくさん傷ついても、僕たちはやっぱり前に進み続けるんだ。
ママ、その時は口にしなかったけど、
そんな生きるか死ぬかの瀬戸際であなたのショウは、心の中で言っていたんだ。
ママ、僕は大きくなったよ!
たとえパパがいなくても、
ショウは、あなたの両手を引くよ。怖がらないで。僕が面倒を見るから。

つづく
(続きはさらに涙…)










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No title

羅パパが亡くなった年の前後を比較すると、
ショウくんの顔つきや雰囲気がすごく違うなあと思っていたのですが
こういう心の決意(?)みたいのが表れてきたのかもしれませんね・・。



No title

なるほど!
私も以前とはずいぶん表情が変わってきたなあと思っていましたが、
パパが亡くなったこと絶対関係がありますよね。
今日これからその部分をUPしますよ。



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